アルミニウムとは 展伸材の選定基準 物理的特性 機械的特性
◆特徴 ◆種類 ◆呼称 ◆一般的性質 ◆調質 ◆展伸材のできるまで
◆呼   称
   個々のアルミニウム合金には分類に従って呼称が付けられている。

1) 展伸材の呼称

JISでは個々のアルミニウム合金材料に次の例に示すような表示で呼称をつけている。

   A5052P‐H34(非熱処理型合金の例)
   A6063TE‐T5(熱処理型合金の例)

 最初のAはアルミニウム合金を示し、続く4桁の数字は合金分類を示す。この4桁の数字は合金名にならって表示され、第1位の数字は合金系を、第3、4位の数字は個々の合金の識別を示すが、合金系の第1位が1の場合、すなわち純アルミニウム系材料では純度を示す。第2位の数字は0が基本合金を示し、1以降の数字については、基本合金の改良また派生合金であることを示す。ただし、わが国で開発され、国際アルミニウム合金に相当する合金を見出せない場合は第2位目の数字に代えてNを記す。

 4位の数字に続いて1〜3個のローマ字が附されるが、これは材料の形状および製造条件を示す記号、あるいは寸法許容度を示す等級記号である。
 ハイフォンに続くHまたはTを冠した数字は材料の加工硬化状態または熱処理状態などの調質を示す質別記号であるが、他にF、Oなどの文字が使用される。展伸材の形状および製造条件を示す呼称の記号とその意味を表1.1に示す。

表1.1 製品形状および製造条件を示すおもなJIS記号
記 号 意   味 記 号 意   味
P
PC
H
BE
BD
W
TE
TD
板、条、円板
合わせ板
 箔 
押 出 棒
引 抜 棒
引 抜 線
押出継目無管
引抜継目無管
TW
TWA
S
FD
FH
PB
SB
TB
溶 接 管
アーク溶接管
押出形材
型打鍛造品
自由鍛造品
圧延板導体
押出板導体
管 導 体

2) 鋳造材の呼称

JISによる鋳造材の呼称例を次に示す。
   AC4C(鋳造製品記号の例)
   ADC12(ダイカスト製品記号の例)
   AC4C.1, AC4C.2
(AC4C鋳物に対応する地金記号の例:<.1>および<.2>は純度区分を表し、<.2>が高純度ベースの地金である。)

 最初のAは展伸材と同様、アルミニウム合金であることを示す。Aに続くC(Casting)、DC(Die Casting)の記号は製品記号でそれぞれ鋳物、ダイカストであることを示している。製品記号に続く1、2、3・・・・・の数字は添加元素による種別を示す。数字の次に続くA、B、Cなどの記号は同一合金系の中で合金元素の添加量が異なることを示す。

 質別記号は展伸材と同じ要領で使用される(表1.3参照)。

 
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